「玲衣ちゃん、渚くんの隣とかいいなぁ」



「まじで八雲くんと隣がよかったー、最悪」



クラスの女の子たちがこっちを見ながらヒソヒソと話している。




変わる?と言いたいところだけど、席の交換はダメらしい。



前後の女の子たちは話したことないけど優しそうだ。



隣が渚くんじゃなければ完璧なんだけどなぁ。



「鈴原さん。よろしくね」



隣から爽やかな声が私の名前を呼ぶ。