「遅い渚」



「遅くねーよ」



そこに居たのは私が想像していた女の子じゃなくて男の子だった。



しかもそれは、爽やか王子....だったのだ。



なんでここに....いるの?



いや、これはきっと渚ちゃんじゃない。



そう心に言い聞かせたいところだけど



「渚、ちゃんと玲衣ちゃんと仲良くやるのよ」



彼のお母さんは渚と呼んでいるし間違いは無い。