うちの高校は進度が速いからわかんなくなると置いてかれちゃうんだよね。



今日の授業もよくわかんなかったから復習しなきゃ!



集中して勉強しているとガチャっとドアの開く音がした。



「ただいま」



「おかえり」



玄関先に行くと無愛想な顔つきの渚くんがいた。



手には白い紙袋が握られている。



誰かから貰ったプレゼントかな……?



「これ」



すると渚くんがその紙袋を私に差し出してきた。



えっ、なになに!