「ありがと」



このままだと帰る時間が被って同居してることがバレちゃうかもだもんね……。



「じゃーね」



どうせまた家で会うけど。



「あぁ」



素っ気ないけどちゃんと返事が返ってきた。



ほとんど人のいない校内を通り過ぎ下駄箱に向かう。



「あいつ、最近噂のイケメン1年じゃね?」



下駄箱に行くと近くにいた男の子のグループの声が聞こえた。



みんな焼けていて、それにラケットを持ってるからテニス部だと思う。