「マイナス2分の3」



隣から呆れたような声が聞こえて思わず振り向く。



渚くん、だった。



思わず隣の席だったことすら忘れていた。



「マ、マイナス2分の3ですっ!」



無駄に大きな声になっちゃった!



「お!正解。よくわかったね」



先生は褒めてくれたけど100パーセント渚くんのおかげだ。



「ありがと」



小さく感謝を伝えると



「ほんとだよ」



と言われた。