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・・・・・・頭、痛い。
お腹も、痛い・・・・・。
ギュルるる、────と腹のなかでおおきく波打つ痛覚をまえに、手のひらで圧迫しながら
なんとか、痛みを逃すのに。
まったく引いてくれる気配もなく
ただ、ただ半身を前のめりにして浅く息を吐くしかできない事にも情けなく、ため息がこぼれた。
「………〜ッハァァァァ、っ」
────…昔、から。
こうだ。
幼少期の頃から、気が付けばストレスが増幅して健康を損なうことは、
稀に、……否。
ままあった。と言うべきかな。
アレルギー体質、偏頭痛に喘息。
腹痛など。
気を張りすぎるとお腹は痛くなって下痢を起こすし。
季節の変わり目なんかは、皮膚炎を発症したり、喘息の発作がでたりもする。
もともと食も細いうえ、細身で貧弱に見られがちが女性としては幸いしているのか、否か。
・・・・・・ただ。
そのことも私にとっては、ずっと、コンプレックスでもあって。
そしてそんな、ひ弱な自分を。
時に自分自身でも都合がわるくなれば武器にしてしまう
己の欠点が。
・・・・・・・昔から。
そう、昔から。
────…昔から、
大嫌いだった。