ちいさな(つまず)きは、ごく些細で

 高が知れた
 微かな不安要素からしだいに、
 不安定という名の蜘蛛の巣へと増幅していく


 増大にしてしまう

 己が、
 自分が


 一度、逃げるから
 その壁は大きく見えて
 微々たる不確定要素の塵も、積もれば

 山となる────…


 新しい波は、

 そうして
 人間たちにとっては厄介な異物として
 映りこむのが


 世の常なのだ────…