「間に合った〜!!これ、動かすには同じところを押せばいいのかな?」
そう言いながら同じ場所を、押した。すると何事も無かったかのように皆が動き始める。バスも電車も。
「この時計があれば最強!!」
そう言い、時計をバックにしまって会社に入る。
ーーー
「おはようございます!!」
「加奈葉ちゃん、おはよー」
若い男性が声をかける。
「部長聞いてくださいー」
「どうしたの?」
「またカレシに振られちゃってー」
そう言い放つとその部長は笑った。
「な、笑わないで下さい!!」
「だってこれで3人目だろ。笑いとまんない笑」
加奈葉は恥ずかしいのか急いで自分の席に着いた。
「げ、仕事の量えぐい、、、、やるしかないのかァ。」
文句を言いながらやっている。
(あ、あの時計使って早めに終わらせれば、)
そう思い時計で時を止める。その隙に仕事を全て終わらせる。終わったタイミングで時を再開させる。
「部長全て終わりました!!」
その瞬間全ての視線が加奈葉に注がれる。
「?!凄いじゃないか!!じゃ、これも頼む。」
「はい!!」
加奈葉は自信を持って返事をした。