「これ、欲しい。」
そう言い放つと狐は驚いた。でもすぐ笑顔になって
「そうですか。なら無償でお譲り致します。使い方は上の出っ張りを押せば止まりますので。、、、但し決して悪い事には使わないでください。」
「分かってるわよ。ありがと。狐さん。」
お酒を飲み干して『のけものや』を出ていく。その様子を赤色の目は見ていた。

ーーー
「ただいまぁ!!、、、はァ、疲れたー。」
そう言いながら加奈葉は、ベットにダイブする。
「でも、この時計本当に時止められるの?まぁいいや、メイク落として寝よっと」
そう言いながら時計を置きメイクを落とした。

次の日
「おはよー、今何時?、、、」
その時刻を、見るともう家を出なければいけない時間だった。加奈葉は顔が青ざめて急いで用意をしていた。
「やば、間に合わないじゃん!」
急いでメイクをして家を出る。会社は家から徒歩で30分程度だった。
間に合わないと思っても走ってる。そんな中昨日のことを思い出した。
「あ!時を止める時計!!」
すぐ時計を取り出した。
上の出っ張りを押した。その瞬間みんなが石のように動いてない。バスも電車も。
「凄い、動いてない。、、、あ!!急がないと遅れる〜!!」
そう言いながら加奈葉は誰も動いてない状況で、1人走っていった。