「はァ?別れるぅ?!」
一人の女性が電話をしている。
<もう、お前に疲れたんだ。加奈葉。いい加減別れたいと思ったんだ。これ以降連絡してくるな。>
「なんでよ、隆志(タカシ)!!一生幸せにするって、言ったじゃない!!」
「あ?言ってねーわ!!じゃーな。これ以降連絡してくるな。」
その瞬間電話が切れる音がする。
「なんなのよッ!!どいつもこいつもあたしをバカにしやがって!!」
この女性、、、加奈葉はバックをコンクリートに叩きつける。
「やってられるかって話しよもぉ!!」
そう怒りながら歩いていると、とある店の前に着いた。そこには『のけものや』と書いてあった。
古びたコンクリートの外観。所々苔が生えている。看板には、ツルが引っかかっていて年代物っぽかった。
「なぁに、ここのお店、古臭いわねぇ。」
だが、加奈葉は操られるように『のけものや』に入ってく。