プレゼントも買ったし、防寒も大丈夫だし! よしっ。 「じゃあ嵐、行ってくるね。」 「うん、楽しんできてね☆」 私は駆け足でフェリー乗り場へ向かった。 2時間の距離を船で移動し、やっと着いたホームに私は震えていた。 みんな笑顔で迎えてくれるかな…。 「陽奈ちゃん?」 背後から懐かしい声が聞こえた。 「…杏ちゃん?」 「陽奈ちゃあん!来てくれたんだね☆寒かったでしょ?入って!」 両手いっぱいにビニール袋を持った杏ちゃんは急かすように私の背中を叩いた。