今思えば母がどんな辛い気持ちで母だと認めなかったかが 良く分かる。 その時は悲しくて家に着くまで 泣きながら帰って来たのを 良く覚えている。 どんなに母に会いたかったか。 この日以来もう自分から母の所には行かなかった。 狭い街時々母を見かける事が あっても声を掛ける事は 決してなかった。