数時間後、、、
学校が終わり放課後になった。
(今日一日ずっと琉生を無視しちゃった…申し訳ないけどあの子の為だもん、やるしかないよね。)
「…な、…菜々!」
「る、るい?!」
私は考え事をしていたので呼ばれているのに気づかなかったため、とてもびっくりした。
「そんなにびっくりするなよ!それにしても何ボーッとしてんの?」
そう言われて私は何も言い返さなかった。関わらないようにしなければいけなかったからだ。
「菜々?今日なんでずっと無視してるんだ?誰かになにかいわれたか?」
琉生は心配してくれているようだった。
「…」
私は何も言わない。関わらないようにしないと。
「なぁ、菜々。俺無視されると傷つくんだけど。」
「ご、ごめんなさい」
私は琉生の悲しんでいる顔を見てどうしても我慢できなかった。
(あ、喋っちゃった…関わらないようにしないといけないのに。)
「あ、やっと喋った。どうしたんだ?なにかあったか?」
「あ、いや何もないよ?それじゃ私用事あるからまたね!」
そう言って私は逃げるように琉生のもとから抜け出した。
「あ、ちょっと待て!」
琉生がなにか言っているような気がしたけどきっと気のせいだ。
私は家に帰った。するとスマホの通知が鳴り画面が光った。何かと思って見てみると琉生からのLINEだった。
「今日どうしたんだ?いつもと違うしずっと無視されるし、俺なにかしたか?」
という文章を見て返信するか迷ったがこれ以上傷つけたくないと思い、思い切って琉生に言うことにした。
「あのね、今日1年生の子が私に話しかけてきて、琉生が好きで告白しようと思ってるから関わらないでって言われたの。だからずっと無視してた、ごめんなさい。」
送信するとすぐに既読がついた。
「なんだ、そんなことか。そんなの気にしないで話しかけてよ!学校で菜々と過ごすの楽しみにしてたんだからさ!」
琉生はそう言ってくれた。
「けど、あの子の恋の応援してあげたいし…」
私はそう言ったけど
「俺は他に好きな人がいるから告白されたとしても断るよ、だから大丈夫。」
琉生はそう言ってくれた。琉生の好きな人が誰かとても気になるがそれよりも安心が勝った。
「そっか、ありがとう。明日からは琉生と沢山おしゃべりするし移動教室も一緒に行く!1人寂しかったんだよねー」
「おう、一緒に学校楽しもうな。」
そう言って会話は終わり私はすぐに眠ってしまった。