友達と牛丼屋で合流すると駐車場から大量のスーツ男達を連れて星月先輩が歩いて来た。
そして僕は確信した。
琉那先輩を殺したのはそして僕を狙って居るのは星月先輩だってことを…
ヤバいとパニックになりながら僕はとにかく人目が付く牛丼屋店内へと逃げ込もうとする。が、スーツ男に死角から押さえられ、身動きが取れなくなる。
横を見ると友達も同様に押さえつけられて居た。
「星月先輩どういうつもりですか」
「俺はな…琉那のことを愛してると言ってただろ?なのに琉那に選ばれたのはポッと出たお前だ。俺はそれが気に入らない、許せない」
「だからって殺すのは違うじゃないですか!」
「…そうだな、琉那を殺すつもりはなかった。お前さえ居なくなれば満足だった。だから、お前とそのお友達には此処で口封じをしてやろう」
「…」
もうかける言葉もなかった。
このままでいたら琉那先輩とまた会えるのでは…と思った。
「かける言葉はない、か…そうか」
そう言って星月先輩が僕の首に包丁を向けた瞬間
僕は思わず目をつぶった。
「そこまでだ!」
と沢山の警察官が星月先輩を取り押さえて連行したのだった。

数年後
「琉那先輩。じゃあ、いってきますね」
琉那先輩の写真の傍に一輪の花とお菓子を供えてから挨拶を済まして家を出る。
その後、警察官からの提案で引っ越した僕は琉那先輩のことを毎日想いながら今を過ごしている。
𝑒𝑛𝑑