初めて琉那先輩と遊んだ日から一気に距離が縮まって今では、1日を通して琉那先輩と一緒に居ることが多くなった。
そんなある日琉那先輩は友達の星月 流星という人を連れて来た。
「はじめまして春雨耀太です」
「…はじめまして!でもまさか、琉那が歳下派だったなんて!俺は聞いてないぞ!」
琉那先輩にバックハグをしながら絡みつく。
「言ったろー?耀太は友達!」
「俺はどうなんだ!?琉那~」
「あーもーしつこいなぁ!」
でも、琉那先輩は鬱陶しいという顔より鬱陶しいけど楽しいといった感じの表情をしていた。
「えっと…」
「あぁ、ごめんごめん。ところで今日放課後暇?」
「はい、暇ですけど…」
「俺は成績が酷い有様だから勉強付き合って欲しくて」
「僕歳下ですけど」
「歳下でもお菓子や水分補給のサポートぐらいは出来るだろう」
「まぁ、そのぐらいなら」
何だか星月先輩と目線が合わないことに引っかかるものを感じながら僕達は琉那先輩の家へと向かった。

琉那先輩の家に着くと琉那先輩がお茶と菓子の準備の為に席を外す。
「なぁ、春雨さん」
「はい?」
「君は琉那のことが好きなのか?」
「好きかどうかはわかりませんが、とても大切な人です」
「ふぅーん…でも、俺は琉那が好きだ。愛してる昨日今日知り合ったばかりの輩に取られたくない。俺は容赦しない、それだけ言いたかったんだ」
「…」
その後琉那先輩が戻って来たことにより、星月先輩とは気まずい雰囲気のままその日は解散となった。