私の名前は長尾ふぶき。極道の娘なこと以外は普通の高校１年生。
普通の生活をするために頑張っています。


去年までは組の皆と暮らしていたけれど今年からは晴れて一軒家に住むことになった。小中学校では極道の娘だからと避けられ、友達がいなかった。高校は絶対友達が欲しいと遠くの高校を受験し、合格。

わざわざ知り合いのいない遠くの高校に入学するのだからと、アパートではなく普通の一軒家を買い、そこに住むことができたのだ。

ただし、一筋縄ではいかなかった。最初は絶対ダメだと渋っていたお父さんにどうにか組の皆と頼み込んで、何人かの幹部と一緒ならと一軒家に引っ越すことが認められた。

何か間違いがあれば…殺す…と鬼の形相で組の皆を睨んでいたのだが、なんと物騒な。簡単に人を殺すなんて言ってはいけません！
あと私の方を見るとすぐに顔が緩んで親バカの顔になるのちょっと怖い気もする




まぁ、そんなこんなで明日は高校の入学式だ。楽しみで仕方がない。
私はうきうきしながら眠りにつくのであった。