中学1年生の時、同級生に虐められて不登校になった私。その頃は教室に通うどころか、学校にすら行けなかった。

 どんどん置いて行かれる授業。
 郵送で家に送られてくるテスト。
 私のことを気に掛けてくれる先生なんていなくて。

 毎回、順位は最下位。
 どの授業も評定は1~2。

 虐める人が当たり前に学校に通えて、虐められている私が通えないのが悔しくて。最下位も悔しくて。そして、見て見ぬふりをする担任が……中学校の教師が……本当に大嫌いで。

 悔しさをバネに私はめちゃくちゃ勉強を頑張った。

 そうしたら次の2学期末テストでは4位になって、担任から電話が掛かって来たんだ。

 『テスト……頑張ったね』って。
 違うでしょ。そこじゃないでしょって思って。

 余計に担任のことが大嫌いになった。


 それがもう私には悔しすぎて、悔しすぎて。

 その翌日、勢いだけで学校に向かい教室に入った。
 けれどやっぱり、教室での私の“立場”って何も変わっていないから。

「うわ、柊木や」

 主犯のその一言で、当り前のように虐めが再開されたのだ。