星降る夜に、あのラブソングを。

恋愛(学園)

星降る夜に、あのラブソングを。
作品番号
1731297
最終更新
2024/09/25
総文字数
69,621
ページ数
58ページ
ステータス
完結
PV数
3,757
いいね数
8
【野いちごビギナーズ応援コンテスト(フリー部門)】
応募作品

──────────﹒★﹒﹒─


ひとりぼっちの私にも、隣に誰かが居た。

あのおじさんも。

武内先生も、そう。

私は1人で生きていけない。

いつも誰かに支えられて、助けられて生きている。
頑張って今日も、この瞬間を生きている。



.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.

<主な登場人物>


▼柊木綾香・高校1年生

中学の時に虐められた経験から
特別学級に通う。
友達はいない。家庭環境にも問題あり。


▼武内慎二・国語兼音楽教師32歳

綾香が通う特別学級の担任。
どうすれば彼女が楽しく学校に通えるか。
それを日々考えている。


▼河原啓治・数学教師50歳

通称・おじさん。
綾香の中学時代を支えた
他高校の教師。


▼内山涼華・英語教師33歳

軽音部顧問。
ロックバンドでギターを担当していたが
教職と両立出来ずに脱退。
その後、そのバンドがメジャーデビュー。
ずっと後悔をしている。

.˚⊹⁺‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧⁺ ⊹˚.



2024/09/18 完結

2024/09/11 更新開始



あらすじ
中学時代に同級生から虐められた経験から、教室に対して“トラウマ”を抱いている柊木綾香、高校1年生。高校では虐められた訳では無いが、その“トラウマ”のせいで教室に通えず、特別学級に通学する日々。
一方、特別学級の担任をしている武内慎二。彼は綾香が楽しく学校に来れるよう毎日様々な手助けをしていた。そんないつも通りの日々に訪れる、綾香の人生の危機。
高校生にとって酷な出来事を知ってしまった武内は――…。

この作品のレビュー

★★★★★
2024/09/18 19:39
投稿者: 櫻葉きぃ さん
ネタバレ
大切な人は、すぐそばに。

レビューを見る

この作品の感想ノート

お疲れ様です! 拝読させて頂きました!
僭越ながら、感想を残させて頂きます。

まず、一番に受け取ったものは、「居場所」というものの在るべき形です。文字通り受け取れば、家にも学校にも居るべき場所がなかった綾香にとっての、唯一の在るべき場所である「サクラ学級」がソレと呼ぶことは出来ますが、本当の意味での居場所とは、場所ではなく、人なんだなと感じました。

武内先生をはじめとして、河原先生や、内山先生、そういうった人の温かみこそが在るべき場所なのだと、再認識させられました。

綾香の過去も、現在進行形に続くトラウマも、拒絶も、どれも目も当てられない程の悲劇の連続、しかし、武内先生とのそれらから目を離さずに、自分の痛みのように接して、心を通わせていく過程は、その悲惨さがスパイスとなる事で、よりじんわりと掌に滲んで消えゆく雪のように、心に染み渡りました。

武内先生の健気な優しさ、河原先生の渋くて包み込むような温かさ、内山先生の弾むような明るさ、そのどれもが欠けてはならないもので、今の綾香を作り上げているのだと感じました。

武内先生の台詞の中にある、「君が失ったものを一緒に取り戻せるように」という言葉。まさに有言実行するかのように、ひとつひとつ与えつづけた愛情が、やがて綾香の中にも芽生えた事により、失ったもの(人から向けられる愛。人を愛する気持ち)を見事に取り戻したそんな2人の関係性が、何よりも尊く瞳と心に映りました。

突然の両親の悲劇。そして、隠されていた真実。当事者ではない客観的な立場でも、感じる胸の苦痛。武内先生という存在は在りつつも、綾香自身の強さもしっかりと伝わって来て、人と人との繋がりの強さ(良い縁も悪い縁も)を感じる、苦くも甘い、人間味のある、見応えのある物語でした。

それと同時に人を救うとまでは行かなくとも、私が向ける優しさが、誰かのちょっとした居場所になる日がくればなと、そっと余韻の中に置いてしまうほど素敵な作品でした!✨

素敵なお時間を頂きありがとうございました!
これからもご無理のない範囲での活動、頑張ってください!🍅

2024/11/23 13:35

綾香と武内先生。

ネグレクト+いじめで居場所のなかった彼女を『サクラ学級』で受け持つことになったことがきっかけで繋がった縁。

武内先生にとって、複雑な境遇の綾香が徐々に大切な人になっていく過程はドキドキしました(*´∀`*)

どストレートだなぁ、先生(*´ェ`*)ポッ

『星降る夜に、あのラブソングを』の歌詞も、ストーリーとリンクしていて、切なくも温かい気持ちになりました(*^^*)

素敵な物語をありがとうございました(*´∀`*)

2024/09/18 19:36

この作品のひとこと感想

すべての感想数:6

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