ゆっくりでも良い。それで息がしやすくなるなら、そうすれば良い。 自分が幸せだと思う方へ進めば良い。 「…戻ります」 案内人は、俺の力強い言葉に笑顔を見せて頷いた。 「戻っても、あなたは人間ではないかもしれない。覚悟してください…」 俺に一歩近づくと、両肩を押して雲の上から俺を突き落とした。