「あぁ…そうだよな。結澄は大丈夫だ…」


「お兄ちゃん…」


自分自身に言い聞かせるように声を出すお兄ちゃん。


「…まぁ、とりあえず、今はご飯にしましょ。三人とも、手伝ってね」


「はーい」


話が終わって、ふぅ…と息をつく。

話せて、よかった…。

でも、きっとそれは、凪葵くんのおかげ。


『…大丈夫だよ。ゆっくり落ち着こう』


凪葵くんの言葉や、暖かさ、優しさのおかげを思い出して、話すことができた。


凪葵くんの真っ白な光のような笑顔は、私の心のお守りになった。