そういったお姉ちゃんは私をぎゅっと抱きしめたあと、一緒にバスで帰ってくれた。


「結澄…あのね、お母さんが、家で…結澄が何かあったって…」


「…うん、分かってる。帰ったら、私からちゃんと話す」


「…私は、ずっと結澄のお姉ちゃんで、ずっと結澄の味方でいたいと思ってるからね。何があっても、絶対なんとかするよ…」


「お姉ちゃん…ありがとう」


大好きなお姉ちゃんの言葉が、すごく嬉しい。


「お礼なんていいの。可愛い妹なんだから」


「ふふっ、うん」


しばらくすると家の近くのバス停に着いた。
お姉ちゃんと一緒に降りるて、家まで向かう。


――ガチャっ。


「―結澄っ!?」


「お母さん…?」


家に入るなりリビングから飛び出て来たお母さんにびっくりした。


「よかった…帰ってきた」