「どうした? め~ちゃん……」

 「いやっ、その、日記……」

 芽依先輩は、何度かためらった後、つぶやいた。

 「ごめんなさい、ないでもない……です……」

 「え~? もう、どうしたんだよ~?」

 「ははは……。でも、今日はもう遅いから、調べるのは今度にしません?」

 芽依先輩は、そう言うと、すぐにバッグを持って部室から出ていってしまった。

 どうしたんだろ、芽依先輩。ついさっきまで元気だったのに。

 少し気になったものの。

 もう6時を回っていたので、私たちも帰ることにした。