「すごいね、大神くん! 名探偵みたい!」

 思わず声を上げた私。大神くんは、ちょっと赤くなった。

 「いや……。友達が、好きなんだ、その漫画」

 「おーし! この子の年も特徴もだいたい分かったし、聞き込みでも行くか!」

 「ちょ、ちょっと待って!!」

 突然の叫びに、今にも飛び出そうとしていた凛先輩は、ぴたっと動きを止めた。

 凛先輩が、悲鳴を上げた人――芽依先輩を見る。