「ならよかった。宇佐美さん、オカルト部の部員なんでしょ? じゃあ、あたしの相談にのって。そして、解決して。もちろん、オカルトがらみのやつなんだけど、相談っていうのは」

 オカルト部の部員とは、一言も言ってないんだけど……。

 まあそれは置いておくとして、有栖川さんの出した「条件」は、なかなかハードルが高い。

 私がこの変人な……おっと失礼、個性強めな先輩たちの仲間になって、オカルト部の活動を手伝うってことだ。

 いわば、「仮入部」。この普通じゃない部活に仮入部するのは、なるべく避けたいところだ。

 でも、そうなると、待っているのは新聞に載った私に向かってくる女子からの殺意。