「オカルト部?」

 有栖川さんが首をかしげた。

 「オカルト部、っていう部活があるの?」

 「そうだよ! まだ正式には認められてないけど、宇佐美さんが入ってくれたら部活として認められるはずなんだ!」

 「なんで私が入る前提になってるんですか⁉」

 瞳を輝かせた蘭先輩に、私はつっこみをいれる。

 「もしかして、その部活って、心霊現象を解決する! 的な?」

 「そうそう、そういう感じ~」

 芽依先輩がうなずく。

 「へぇ……じゃあさ、宇佐美さん。そんなに大神くんとのラブシーンを新聞に載せられるのが嫌なら、こうするのはどう?」

 「え? あ、もしかして、写真のデータ、消してくれるの? それならどんな条件でも!」