それと同じように、記事にされちゃったら……。
「や、やめて!」
女子からの殺意のこもった視線。嫌がらせ。平凡な生活とはほど遠い。
3人の先輩が、こっちに駆け寄ってきた。
「大丈夫か? つーか実々、まずはどいてあげろよ」
「えっ……はっ⁉」
なんと、私はまだ四つん這いになって大神くんを閉じ込めている状態だった。
あわててどきながら、先輩たちに状況を説明する。
「うちのクラスの有栖川さんに、さっきのあれを写真にとられてしまって……。それで、新聞に載せるとか」
「え、実々ちゃんと大神くん、兄中新聞に載るの?え~いいな。ねぇ、アリスちゃん。うちの写真もとって、新聞に載せて!」
「むしろ、オカルト部の写真をとって新聞に載せちゃったら?」
「蘭、ナイスアイディア!」
話が通じません、この先輩たち。