「そして、活動日は決まってない。それぞれが都合のいい日時に集まって、オカルト本を読んだり、オカルトがらみの事件を解決するんだ」
凛先輩が言い、芽依先輩は期待のまなざしでこっちを見る。
「どう? オカルト部に入部してくれる気になった?」
「や、それはちょっと……っていうか、私じゃなくても、他の子を勧誘すればいいんじゃ……」
「それは無理なんだよっ!!」
だぁっ、びっくりしたっ!凛先輩、いきなり大声を出さないでくださいっ。
「オカルト部は、部員が少なすぎて廃部の危機なんだよっ。もともと3人だったところに、大神が入ってきて4人になったけど、それでも足りないんだ!」
「基本、部員は5人いないと部活としては認められないんだよね」
「ああ。まあ、オカルト部は、もともと黒ヤギに目の敵にされてたんだけど。仮入部期間中に部員5人集まらなかったら廃部って決めたのも黒ヤギなんだ。ああああっ、あいつマジむかつくっ!」
蘭先輩は苦笑し、凛先輩は叫んだ。