芽依先輩、蘭先輩、凛先輩に叫ばれ、私はごにょごにょ喋る。

 「この部活のこと、活動内容も活動日も何も知らないですし……」

 そういって乗りきろうとしたけど、蘭先輩はなぜかホッとしたような顔になった。

 「ああ、なんだ。そういうこと? それじゃ、今から説明するね」

 「え⁉」

 そうして、断る間もなく、蘭先輩は喋りだした。

 「オカルト部は、『この世のものではないものたちを知り、世界を広げ、考えを深める。そして、霊的存在が絡む事件のときは、得た知識を使って事件を解決する』ことが活動内容なんだ」

 こうして聞くと、立派に聞こえるかもしれない。

 しかし、「オカルト部は、『使うかどうかわからない知識をわざわざ集め、霊的存在が絡む(かもしれない)事件のときは、得た知識を使って事件をややこしくする』ことが活動内容」と言えなくもない。