「で、宇佐美さん。このオカルト部に入部、ありがとね!」

 「はい?」

 ちょっとまって。私、そんなこと、一度も言ってないんだけど!

 硬直している私にかまわず、先輩たちは話を勝手に進めていく。

 「や~っ、ほんとよかったね! これで5人だ!」

 「廃部にならなくてすむね!」

 「ということで、宇佐美さん。今入部届をあげるから、これにサインして明日担任の先生に渡せば正式入部かんりょ ――」

 「いやいやいや……ちょっと、まってくださいよっ!!!」

 私は思わず大声を上げた。

 「私、この部活に入部するとは、言ってないですよね⁉」

 「「「え?」」」

 見事に3人の先輩の声が重なる。