決まったと言うことは、お見合いではないのだな。

「ウィルキスさまも学園に通うことになってるそこで仲を深めると良い」

「お父様は嬉しいのよ。公爵夫人になれば貴方は王都で、モンスターパレードで戦わなくて良いから」

父の隣の母は嬉しそうに微笑んだ。

「その時は私も戦います!」

そのために訓練をしてきたんだから。みんな戦うのに私だけが遠い安全な所にいるなんてできない。

「マリーベル。お前は今まで充分働いてくれたよ。皆のために薬草畑を作って、薬草の生産を安定させてくれた。魔術での宝石研磨で、領地の特産も作ってくれた。領民たちも言っていたよ、マリーには幸せになってほしいと」