「チッ、男居んのかよ!」

あ"?何開き直ってるんだよ…。


そして、俺はこいつを床に叩きつけた。

ここは、俺の女を誇張させてもらう。

「"俺の女"に手を出したくせに、逃げようとしてんじゃねーよ」

ちらりと亜衣を見たら、顔が赤かった。

どうしたんだ?熱があるのか?
それとも………コイツに言い寄られて、泣くのを我慢してる、のか?

怒りが抑えられなく、亜衣から離れて、ナンパ野郎の髪を掴んだ。

「どうしてほしいか?あ"?」


お前みたいなやつのせいで亜衣はすごく怖い思いをしただろう。

許せない。.........許さない。


腹の底から声を出した。

怒りで声が震える。

「じ、神宮寺さんっ!私は大丈夫ですよ…?」

ッ……コイツッ、優しすぎるだろっ。

「チッ、亜衣が優しくてよかったなぁ?次俺たちの前に現れたら命がないと思え。」

脅しながら、コイツをぎろりと睨みつけた。

そしたら奴はビビったようで、
「ひ、ヒィ……。すびばぜんでしだ」

泣きながら俺を見ている様子。

はっ……

俺は、笑いを堪えるのに、必死だった。

ダサすぎんだろ