「へ……っ?男の子と、暮らす?」

私、双葉亜衣。中学1年生だ。

花空学園に通い始めてから、二ヶ月が経ったある日のこと…。


今、お母さんの言葉に理解できていない状態です。

「うん。お母さんね、お父さんのお仕事について行くことになって、半年間海外に行くのよ。」

お、お父さん。海外でお仕事もらえるなんてっ、凄いっ……。


でもっ…やっぱり、男の子と暮らすのだけは…む、無理…っ

「亜衣が男の子苦手なのは分かってる。
でも、きっと大丈夫よっ」

お母さんがパァーッと明るく言う。

も、もしかして、男の子って、幼稚園生とか、小学生なのかなぁ?

そ、それなら、だ、大丈夫…な、はずっ。

そんな淡い期待をした。