「…は?ガムテープで手首を

 縛るだと…!?」

 大智は、顔真っ赤になって戸惑っている。

 あれ?私なんか変な事言ってたのかな?

 「うん…縛って欲しいの。だめ?」

 「…いやいやダメだろーが!?

 俺に何やらせろうとしてんだ!!」

 「ダメって言われても…大和がしようとした事をしてくれるんだから
 これぐらいお願いしても良いよね?」

 …あれれ?大智の顔色が

 悪くなってる気がするけど…大丈夫なのかな?

 大智は頭を垂れながら

 「…わ…分かったよ。やってやる!

 覚悟しろよ?」

 と赤面しながら教室の教壇の引き出しから

 ガムテープを取り出す。

 「…い、いくぞ?」

 私は彼の合図にこくこくと頷く。

 どんな世界が待ってるのか

 ドキドキしてるからか目がキラキラする。

 私は心臓の鼓動が高まる。

 …ドMで良かった…!

 心からそう思った。