ウーウー

パトカーのサイレンが深夜に鳴り響く。

その音を背に聞きつつ、私はとある高層ビルから離れる。

やっほー☆
私、星宮由姫《ホシミヤユキ》！
いきなりですが、今、私、
パトカーに追われてます♪（テヘッ♪）

まあ、日常茶飯事なので、
軽く走ってパトカーをまいとこうかな？

細い路地裏に入ると、息をつく。

私は、今世間を騒がせている（←自分で言うのもなんだけど）大怪盗、『怪盗ファンタスティック』。

優れた戦闘技術をもっていることから名付けられた。

そのままパトカーから逃げ続け、とある株式会社に着く。

ここは表向きは中小企業で、裏では、私が所属している、『スカイ』という組織なの！

スカイはめっちゃすごくて、なんと、世界No.2の組織なんです！（えっへん！）

組織って言っても、そんなクスリとか殺人とか、強盗とかはやってなくて、私みたいに怪盗を仕事にしてる人がほとんど。

年齢も様々で、最年長のボスが70歳（？）で、最年少の子はなんと、小学6年生！

来る者拒まずタイプの組織かな？

あ、でも別に誰でもって訳じゃなくて、幹部以上の人間が能力を認めて、組織に勧誘するの。

私は勧誘された訳じゃないんだ。

死にかけだったところをボスに救われたの！

………あっ、この話はまた今度ね！