「みなさんっこんにちは。新入生代表の、小夜花鈴ですっ。
この青学に入学できたことを、快く思っています。
なぜなら、ここにいるみんなに会えたからですっ。ーーー」

何故か、美兎ちゃんが考えたシナリオでスピーチをした。

そろそろ終わるっ。

最後に美兎ちゃんに言われたことを思い出す。

『最後、これで終わりますってところは、ハートがつくように可愛らしく!だよ?』

スゥ〜

「ーーこれで終わりますっ♡」

うん、これでよかったのかはわからないけど、盛大な拍手をもらえたから、よかったとしようっ。

教室へ戻り、色々と先生の話が始まる。

「ん、では、1限の前半は、近くの人たちと、軽く自己紹介をしろ!後半ではーー」

ードンッ

扉が強く開いた音がした。

思わずギュッと目を瞑ってしまったけど、恐る恐る目を開けた。

そこには、背の高い、一人と男の子がいた。

「おっ!伊集院!来たか!お前の席は、一番後ろの窓側だ!」

テクテクと窓側、つまり、私の後ろまで来た、伊集院さん。

わぁ…すごくかっこいい人だなぁ

髪の毛は、金髪で、瞳は黒がかった赤色。

鼻筋が高くて、口元ですら綺麗だった。

背も高くて、極上イケメンだと、私は思った。