気づいた途端、この感情に蓋はできない。

好き。好き。大好き。

この感情、今、伝えたらどーなるんだろう。

「……好き」

気づいた時には、そう言っていた。

「………っ、は?」

伊集院さんが動揺した声で、そう言っていた。

「ちっ、ちがう、のっ。言おうと思ってなかった。けど、ぽろっと、発しちゃって」

ど、どうしよう。言っちゃった。

もしかしたら、もう話してくれなくなっちゃうかも。

ど、どうしよう。

そんな不安でいっぱいな時に、

ぎゅっと、優しい、大きな体に抱きつかれた。


「俺も、好き、だっ」

「前も伝えたが、本当に大好きなんだ」

っ......。


「っ、、可愛すぎてどうにかなりそうだ。本当に、好き、なんだ」


私も、大好きだよ。

「なぁ…俺の、彼女になってくれ。」

っ、ほん、とに?


「っ……はいっ!よろしくお願いしますっ」

そっと、唇に軽い口付けをした

ぼぼっと伊集院くんの顔が熱くやるのが見えた。

学校では、いつもクール、なのに、私の前では、恥ずかしがり屋の優しい人。

そんな人だから、私は好きになったんだよ?


「大好きっ、なのっ」

「ああ、俺も」


さっきとは違い、余裕のない顔ではなくて、意地悪ににやっと笑っていた。


「はぁ......可愛すぎ」


ちゅっとキスを伊集院くんがしてきた。

「んっ、まっ......てっ」

甘くてとろけそうなキスに私はギブアップ状態だった。

「ふっ、かわいー」

ちくっと痛みが走った。

んなっ......。