「ねぇ、なっちゃん…っ?」

私の名前は梨緒

だけど、蓮都は、何故か私のなしをとって、なっちゃん、と呼んでくれている。

「ん?なに?」

「いつも俺の為に、ありがとぉ…っ」

ッ……

「べっ、別に…?」

あー、私がこうやって甘やかしちゃうから、蓮都はいつまでも成長しないんだぁーー!!

「んっ、もぐもぐっ、おいひぃ、はふが、なうたんのおむふぁいふぅ」

「いや、何言ってんのか分からんわ!」

「んっ、もぐ、、んっ、おいしぃ、流石、なっちゃんのオムライスだねっ♪」

途端、ぎゅーっと抱きついてきた。

ーバシッ

「オイ?何やってるのかなぁー?蓮都くーん?」

「えっとねぇ、なっちゃんにぎゅーってしてから、ちゅーを……って、ひぃ…な、なんで包丁なんか…」

「んー?どうしたのかなぁー?言わないと、私の好きなようにしちゃうよー?」

「なっちゃんの好きなようにって、ちゅーしたいの?なかなか大胆だ……グェ……は、はるちゃん、お腹痛いっ、」

もちろん、包丁でぶっさす事はできないから、拳でお腹をぶん殴ってやった。

「えー?なに?なっちゃんに包丁で刺されたいって?♡」

「ひぃ…ずいばぜんでひだ」

ふぅ、弟(?)の世話も大変だわぁ…