ニコニコの笑顔で食べよっ?なんて言われて口角がひくひくと痙攣を起こす
ちゃんと何を注文したか見ておけばよかった…
まんまと響くんにしてやられてしまい、私はしぶしぶオレンジジュースの二股に別れたストローの片方を口に含む
「ん、おいし…
うわっ、ホットケーキもふわふわ〜」
続いて食べたホットケーキも見た目に反して酸っぱめのイチゴが甘いホイップと合っていて全部食べれちゃいそうなほど美味しい
見た目はちょっと頼みずらいけど、味は最高だ
「綴ちゃん、はいあーん」
「っ…!?そ、そんなのいいよっ
子供じゃないんだから!」
イチゴののったフォークを差し出されてぶんぶんと首を振る
ただでさえ恥ずかしいのに、そんなこと出来るわけないっ
響くんは周りの視線とか気にならないんだろうか…
私はさっきから突き刺さる視線が痛くて痛くてたまらないのに、彼は平然と私に拒絶されたイチゴを残念がりながら食べている