恥ずかしさとドキドキで今にも壊れちゃいそうな私に響くんが顔を近づけて



「そんなに真っ赤になって震えてさ
ここにもキスしたら綴ちゃんどうなっちゃうの?」



つん、と指で触れられた胸の上にちょっとだけ空いた穴から見える肌色


意地悪な笑みを浮かべられて一瞬目眩がした私はついに限界を超えて



「だ、だだだめっ!!!
着替えるっ、もう着替えるから!!!出てって!!」




火事場の馬鹿力とはこのことだと思う

ずるずると響くんを廊下に追いやってピシャリと扉を閉める


もう…何考えてるの響くん
あんなの幼なじみにすることじゃない

響くんの好きは幼なじみの好きで恋人の好きじゃないはずなのに


何かがおかしい、

響くんにキスされた箇所が甘い熱を帯びて離れない


それを振り払うように私はロッカーを開いて制服を取り出した