「響くん?別に私寒くないよ…?」



「うん、寒くなくても前閉めて羽織っといて
じゃないと俺キレそうだから」



「!?」



冷たい目でそう言われて私はビクリと震えた


そ、そんなに似合ってないの私…
そりゃあ月ちゃんみたいに足が長いわけでも、茜みたいに肌が白いわけでもないけどさ


そんな風に睨まなくなたって…

そういえば、伊月くんがこの格好みたら響くん怒るって言ってたな



「伊月くんの言ってた通りだ…」



「…伊月がなに?」



「伊月くんがこの格好みたら響くん絶対怒るって…」



「へぇ…」



私の言葉を聞いた途端響くんの眉間の皺がより一層深くなってしまった

あれ、なにかまずいこと言った…?



「綴ちゃんちょっとおいで」



え、と思った時には響くんに手を繋がれて教室を出る

どうしたの?と聞いても返事は帰ってこなくて
私はそのまま更衣室に連行されて行った