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「ごめんね、茜、月ちゃん…」



彼女宣言から数日、響くんがいないお昼休みに全学年の女の子達が代わる代わる私の教室にやって来て廊下のドアからこちらを凝視されている

もちろん一緒にいる2人まで注目されているわけで…



「ほっとけばいいのよ、綴はなんにも悪いことしてないんだから」


「そうそ、もう見られながらご飯食べるの慣れたし
いえーい☆」



痛い視線をものともせず普段通りの月ちゃんと、ダブルピースでキメ顔する茜にはものすごく救われている


すごいな2人共…
私なんかまだ慣れないよ



「でも皆、何か言いたくてうずうずしてるのが面白いよねぇ」



「登下校は早川がいるし、普段はあたし達が一緒だから綴には近寄れないけど」



「本当にありがとう…助かってます…っ」



みんな私に対して思うところがあるのか、はたまた昔のように響くんのことを知りたいのか、わからないけどそれを阻止してくれてる2人には感謝しかない