「えーっ!?あの早川王子にときめかない人なんているの!?」



「珍しいタイプね」



2人は珍獣を見るような目で驚いてありえない、と疑ってくる。

ま、まぁ…全くときめかないかって言われたら
嘘になっちゃうけど…


だってあの容姿にスタイルに耳を溶かすような甘い声
反則技を詰め込んだみたいな人に幼なじみと言えどときめかないなんて無理だよ…


そうしていると、廊下からきゃあゃあと女の子達の声が聞こえた。

見ると数人の女子生徒に囲まれながら歩く響くんを見つける



「早川くん今日のビジュいい〜っ」


「肌も綺麗で羨ましいなぁ、スキンケア何使ってるの?!」



「山田さんも髪型いつもと違うね?似合ってる
鈴木さんの方が肌白くて綺麗だよ」



100点満点の答えと共にキラキラの笑顔で微笑み返し、一瞬で女の子達を恋する乙女の顔に変えてしまった響くん



「噂をすれば早川王子じゃん!」


「さすがね…今女子達の目からハートが飛び散ったように見えたわ」


「はは…相変わらずだけど、すごいね」



今日も今日とて早川王子は歩く度に各クラスの女子の目を独占

教室からその光景を見る私達は感心して思わず拍手する。