「でも、響くんが色々と勘違いしててね…
だからそれが解けるまでのお付き合いと言いますか…」



「いやいやいや、ちょっとまってよ
じゃあなに?昨日早川王子がいたのも綴が来るって知って……もしかして、私が火つけちゃった?」



それは一理あるかもしれないけど、元はと言えば私が“恋”してみたいなんて言ったのが悪い


ちがうよ、と首を振るけど茜は全然聞いてなくて



「もういや…あたしの綴が…」



月ちゃんは何故か落ち込んで机に突っ伏してしまった




「でもどうすんの?すごいスピードで学校中に噂広まってるよ…2人が付き合ってるって」



「はは…そうなるよね」



だってあの早川王子だもん

今まで告白してきた女の子達は数しれず、どんなに綺麗な先輩や可愛い後輩が来ても靡くことのなかった響くんがこんな平凡普通のちんちくりんな私なんて


そりゃ大事件だ…