「は、早川くんおはよう…」



突然私たちの前に現れた女子生徒が声をかけてきたことによって響くんの足が止まる

それと同時に私も止まった



「おはよう山田さん」



爽やかに挨拶を返す響くんとは違って山田さんと呼ばれたその子はとても私のことを睨んでいる…


ひっ…
やっぱりこうなるんだ!?!




「もしかして、早川くん
その人…」



まって響くん!!
やっぱり…っ



「うん、俺の彼女」



ニッコリ微笑んだ響くんに目の前の山田さんと周りの女子生徒だけじゃなく私も石のように固まって…


ピシリとヒビが入った音が聞こえた気がした



い、言っちゃった…
本当に言っちゃったよ響くん…っ



もう後戻りできない状況に私はどうにでもなれと考えることを放棄し、再び歩き出した響くんに連れられて教室までたどり着いたのだった