これは暫く響くんのわがままに付き合ってあげるしかないみたい

好きには種類があることに気づいてくれるまで
このままかぁ…
困ったなぁ…


そんなふうに思いながら歩いていると、ついに学校についてしまった



「ねぇなにあれ!!」


「嫌ァ!早川王子が女の子と手繋いで歩いてるっ」


「誰あの子!?まさか付き合ってるの!?」



そうだよね、そうなりますよね…


案の定、私達を見るやいなやあちこちで悲鳴に似た声が聞こえてくる


昔のトラウマを思い出して胃がキリキリと痛むけど、隣の響くんはがっちり私の手を掴んで離さない