行きなれた響くんの部屋で2人がけのソファに腰を下ろす
はぁ、連絡だけ入れて勝手に帰ってきちゃったけど大丈夫かな
申し訳なさ過ぎてぐるぐると頭を悩ませる
まったく、響くんのわがままには困ったもんだ
いっつも私を振り回すんだから
「もう、勝手に帰ってきちゃうなんてだめだよ…
2人でいなくなったら私達が幼なじみってバレちゃうかもしれないのに」
「うん、それね
もう隠すのやめるから」
「……ん?」
…今なんて?
隠すの、やめる?
「えっ!?え、だめだよ!?バレたらまたあの時みたいに私が…っ」
蘇るトラウマの日々…
小学生の頃、響くんと幼なじみだと言うことが知れ渡った翌日から私がどれだけ大変な目にあったか
響くんについての質問責めと幼い頃の写真要求
さらには幼なじみってだけの関係に嫉妬されて要らぬ誤解を受けたり、と散々だったんだから…っ
そんなの絶対だめだよ!?