「月乃だって抱きしめてんじゃん!!」
「あたしはいーの、ねぇー?綴」
この2人はよく私を抱きしめてくる
なぜなら、抱きしめやすい身長だから
成長期に見捨てられた私は中学一年生の時から身長が止まったまま今に至る
だから女の子の2人には抱きしめやすい身長なのだそうで
あぁ、自分で言ってて悲しくなってきたよ…
「もう抱きしめるの禁止!!
2人ともだめ!苦しいんだから!」
NOと手でばってんを作って2人に言うとえー、と悲しい顔をされた
まったく、人のコンプレックスで遊ぶなんてひどい
えーじゃありませんよほんとに
「でもさぁ、やっぱり綴も王子が気になるんだ?
ま、女子なら一度は恋するよね〜早川王子」
「いや…別に気になってるとかじゃ」
確かに気になってはいたけれど、私は茜が思っているような気に仕方はしていない