「綴ちゃんどーしたの?
顔赤いよ?」
「なっ…なんでもないっ!!」
響くんの執事姿を思い出してドキドキしています、なんて知られたら恥ずかしいどころの騒ぎじゃないので顔を背けて否定した
も、もう、すぐ顔赤くなっちゃうんだから…っ
こんなんじゃバレちゃうよ…!
「よ、よし!休憩終わり!
…参考書借りるね!」
話をそらすようによいしょ、と立ち上がって響くんのベット横にある本棚を物色する
ええーと、参考書…
あ、これかな
分厚い本を抜き取ってみると、そこで私はある物に目が止まった
「響くん…何?この本」
参考書をとった奥にもう1列本が並んでいて
どうにもその題名は勉強とは関係がないもので気になって手を伸ばす
「っ!?それはっ、ちょっと綴ちゃんまって!!」
へ…?と思った時には私の指がその表紙を捉えていた
焦ったように立ち上がった響くんに驚いてその本を落としてしまう
バサバサ、と雪崩を起こした本達は参考書と共に床へ散らばる