「月ちゃん!?怪我してない!?」
「許せないわっ…絶対目に物見せてやる早川!!!」
驚いて駆け寄ると月ちゃんがうがーっとほうきを上にあげて威嚇する
ちょっ、月ちゃんが壊れちゃってる!
「月ちゃん手!!ほら無理に折るから手、怪我してるよっ」
落ち着いて、とあげている手を見た瞬間
擦りむいている部分を見つけた
急いで持ち歩いている救急セットから消毒と絆創膏を取り出して消毒してから貼ってあげる
以外にも手当している間は月ちゃんが大人しくて
動かないでいてくれてよかった…
「もう、女の子なんだからすぐ怪我するようなことしちゃダメだよ?」
「っ…ありがとう綴
この絆創膏は家宝にするわ」
家宝って大袈裟な…
ただの絆創膏なのに
ぽっ、と頬を赤く染めてそんなことを言う月ちゃんが可愛くて微笑んでしまう
茜は呆れたようにその様子を見ていた