タクシーがマネさんのマンション前に到着した。
また結が支払いをしてくれた。
頼りっぱなしで申し訳ない……。
タクシーの中でも何度かマネさんのスマホに電話したけれどやっぱり応答してくれない。
もう心臓が爆発しそうなほど早鐘を打って痛かった。
マンションのエントランス。
予想はしていたけれどオートロック式だ。
マネさんの部屋番号を押して呼び出してみたけれど反応はない。
「どうしよう」
「他の部屋の人に事情を説明して開けてもらう?」
「絶対怪しまれるよ」
「だよな……」
途方にくれていたらちょうど帰宅してきたマンションの住民がエントランスに入ってきた。
結と顔を見合わせる。
私達は一歩引いて、適当な部屋番号のポストの前で、
鍵を開ける作業をしています、ってフリをした。
住民の男性は不思議そうにこっちを見たけれど
何も言わずに、開いた自動ドアを通っていった。
ドアが閉まり切るギリギリで私達もすり抜けた。
もう一度、結と顔を見合わせて、そっとハイタッチ。
都合のいい、ドラマみたいな展開に大感謝。
また結が支払いをしてくれた。
頼りっぱなしで申し訳ない……。
タクシーの中でも何度かマネさんのスマホに電話したけれどやっぱり応答してくれない。
もう心臓が爆発しそうなほど早鐘を打って痛かった。
マンションのエントランス。
予想はしていたけれどオートロック式だ。
マネさんの部屋番号を押して呼び出してみたけれど反応はない。
「どうしよう」
「他の部屋の人に事情を説明して開けてもらう?」
「絶対怪しまれるよ」
「だよな……」
途方にくれていたらちょうど帰宅してきたマンションの住民がエントランスに入ってきた。
結と顔を見合わせる。
私達は一歩引いて、適当な部屋番号のポストの前で、
鍵を開ける作業をしています、ってフリをした。
住民の男性は不思議そうにこっちを見たけれど
何も言わずに、開いた自動ドアを通っていった。
ドアが閉まり切るギリギリで私達もすり抜けた。
もう一度、結と顔を見合わせて、そっとハイタッチ。
都合のいい、ドラマみたいな展開に大感謝。